80年の軌跡
新日本印刷創業80周年に寄せて
新日本印刷は2026年、創業80周年という大きな節目を迎えました。
当社は、第二次世界大戦の終戦を迎えた1945年、「工業立国」の実現を目指して日刊工業新聞を復刊させた増田顕邦が、その翌年の1946年に設立しました。戦後の国土が焦土と化し、印刷設備や資材も不足する中、数少ない印刷会社の一つとして旺盛な印刷需要に応え、日本経済の復興を下支えしてまいりました。
その後、復興とともに印刷需要は急速に拡大し、数式や専門表記にも対応できる組版技術を強みとし、安定した品質を提供する印刷会社として理工系図書を中心に発展しました。
80年の歩みは決して平坦なものではありませんでした。オイルショックやバブル崩壊などの経済危機、さらには急速なデジタル化の波など、幾度となく大きな環境変化に直面してきました。しかしそのたびに、社員一人ひとりが「つなげる」「変える」「挑む」という精神を持ち続け、技術力を磨き、顧客との信頼関係を深めながら、新たな価値の創造に取り組んできました。
今日まで事業を継続し、発展を遂げることができたのは、お客様、お取引先様、そして諸先輩方を含むすべての関係者の皆様のご支援の賜物です。心より感謝申し上げます。
現在の当社は、日刊工業新聞グループの一員として、組版・印刷・製本にとどまらず、企画、取材、編集といったコンテンツ制作の上流工程から一貫して対応できる体制を構築しております。また、電子書籍化などデジタル事業にも取り組み始めております。情報提供の手段や価値が大きく変化するデジタル社会においても、情報と人を結び付ける「メディアサービスプロバイダー」としての役割を果たしてまいります。
こうした事業基盤を強化するため、工場へ新鋭の印刷機を導入するとともに、組版部門ではDTP事業の譲受を実施するなど、制作現場における技術力と対応力の向上を推進しております。
また、企業として持続的に成長していくためには、社会や社員との共生が不可欠です。当社ではグリーンプリンティング工場認証の取得をはじめとする環境経営を推進するとともに、健康経営にも積極的に取り組み、社員一人ひとりが心身ともに健やかに働ける職場づくりに努めております。社員のウェルビーイングの向上こそが、お客様への価値提供の源泉であると考えております。
先人たちが築いてきた信頼と技術を受け継ぎながら、「つなげる」「変える」「挑む」の精神のもと、新たな価値創造に挑戦し続け、創業100周年に向けてさらなる成長を目指してまいります。
代表取締役社長 竹本 祐介
「夢」に向かって
2017年 〜 2026年- 第6次新3カ年計画がスタート(2017)
- 有限会社新日本編集企画を有限会社FAST PLANNING(FP社)に社名変更(2020)
- 菊全判四色オフセット印刷機(UV印刷機)導入(2021)
- 「新規事業室」を有限会社FAST PLANNINGへ組織統合(2022)
- 新型高速POD機「リコー・C7210S」導入決定(2022)
- 第7次3カ年中期計画がスタート<使命:Mission、企業理念:Vision、行動指針:Values>を策定し環境印刷へシフト(2023)
- グリーンプリンティング認証取得(2023)
- FSC CoC認証(Chain of Custody認証)を取得(2025)
- プライバシーマーク6回目の更新(2025)
- 「健康優良企業」銀の認定更新(2025)
- 「生産・品質管理部」を新設(2026)
継続と変革そして挑戦
2007年 〜 2016年- 本社移転先(新宿区山吹町)での営業を開始、「戸田工場落成記念」の工場見学・披露会(2007)
- 新日本印刷「ルネッサンス100計画」がスタート(2008)
- 第三次3ヵ年計画スタート(2008)
- 新日本印刷市ヶ谷新ビル完成・竣工(2010)
- 第四次3ヵ年計画スタート(2011)
- 新日本印刷創立65周年(2011)
- 「新規開拓」「POD」「電子書籍」「発送・配送」の4PT発足(2013)
- 「新規事業室」の発足(2014)
- プライバシーマーク(Pマーク)取得(2015)
- 新日本印刷創立70周年(2016)
デジタル時代の胎動
1997年 〜 2006年- 「中小企業団東京大学校セミナー」本社で開催。テーマ「印刷会社における現場DTPの機器・使い方・その他」(1997)
- 「印刷産業における第二の産業革命」と言われるデジタル生産方式を導入し、デジタルラインを構築する「デジタル制作室」の開所式(1997)
- 新5ヵ年計画推進記念で全社旅行(1997)
- 新日本印刷創立55周年(2001)
- 新日本印刷ホームページ開設(2001)
- 新3ヵ年計画スタート(2002)
- 三菱菊全6色印刷機導入(2号機)(2003)
- 第二次3ヵ年計画スタート(2005)
- 新日本印刷ルネッサンス100計画に伴う、4つのWG(ワーキング・グループ)発表
1.機械・設備選定、2.協力企業問題、3.OA化推進、4.人材育成、5.営業政策・売上計画、6.事業資産買い替え特例措置法委員会、7.売掛金点検WG設定(2006) - 新日本印刷創立60周年(2006)
新世紀に向け選択と集中
1987年 〜 1996年- 情報誌『パピルス』発刊(1987)
- 新日本整版創立(1991)
- 江古田工場撤収(1991)
- 創立45周年記念社員旅行(1991)
- 5ヵ年計画スタート(1992)
- 製版部(5階)にクリーンルーム誕生。ハイレベルな画像処理機器「スタジオ9500C」設置(1993)
- EWSトータル画像システム導入(1993)
- 新日本印刷創立50周年(1996)
- 時刻表組版システム導入(1996)
- デジタルパイロットシステム導入(1996)
技術革新時代に備える
1977年 〜 1986年- テープさん孔機の一部を社外へ設置、請負制を始め(1977)
- 新日本電子整版(株)創立(1979)
- PS版自動現像機を導入(1980)
- 事務用電算機を導入(1980)
- 営業部内に企画開発室を新設(1981)
- 新日本印刷創立35周年記念式典(1981)
- (株)新日本編集企画創立(1981)
- CTS(コンピュータライズ・タイプセッティング・システム)事業部いよいよ軌道へ(1984)
- 新鋭機器の導入で平版部製版課の戦力を増強(1984)
- 新日本印刷創立40周年を記念し、得意先を招いた工場見学と懇親会を開催(1986)
経営の近代化を目指して
1967年 〜 1976年- 全自動活字鋳造機の導入(1967)
- 高速度紙型圧搾機を導入(1967)
- 市ヶ谷工場に全自動凸版印刷機の導入(1968)
- 自動インテル切り機を導入(1969)
- 平版のアーク灯をジェットライトに改善(1970)
- 市ヶ谷工場新社屋竣工披露・創立25周年記念式典(1971)
- 活字字母帳を製作・配布(1971)
- 全自動組版機を導入し組版部門の機械化開始(1974)
- 創立30周年記念祝賀会(1976)
- ユニオン・ショップ協定実施(1976)
設備と技術で勝ち抜く
1957年 〜 1966年- 機械修理部を分離し、新たに新日本機械工業株式会社を設立(1957)
- 日刊工業新聞社健康保険組合発足(1957)
- 市ヶ谷工場、第4号館を完工(2階は社長室・紙型倉庫、1階は鉛版・解版・変電室)(1958)
- 江古田工場にモノタイプを導入する(1961)
- 創立15周年記念式(1962)
- 江古田工場に自動オフセット印刷機の導入を始める(1964)
- 江古田工場に自動製版機を導入し省力化(1964)
- 江古田工場竣工記念披露(1965)
- 創立20周年記念式(1966)
- 自動込物選別機を導入し省力化(1966)
創業の目標と精神
1946年 〜 1956年- 新日本印刷株式会社を創立(1946)
- 日立製作所より雑誌輪転機を購入し、本社工場に据付けて稼動開始(1951)
- (株)日刊工業新聞社に出版局創立され、受注急増(1951)
- (株)日刊工業新聞社発行の全国工場通覧(昭和27年度版、以後隔年刊行)を印刷納本(1951)
- 鋳造部門を(株)日刊工業新聞社に移管(1951)
- 市ヶ谷工場にて活版印刷機稼動(1952)
- 市ヶ谷工場新館(事務所・第2号整版工場)を新築完工(1953)
- 浅間観光(株)名儀の建物所有権(新宿区市ヶ谷)を当社に移転(1953)
- 市ヶ谷工場に原稿倉庫を建設(1956)
- 創立満10周年記念式典(1956)